2023 GW バンコク旅行 ♡ ジム・トンプソンの家 観光レポート

旅行

ジム・トンプソンと言えば、
シルクのスカーフを思い出す日本人の方、
多いのではないでしょうか。

実際、ジム・トンプソンは、
タイシルクの代表格となった
最高級の超有名ブランドです。

タイを旅行していると、
ショッピングモールや街中に
シルクの専門店を
よく見かけます。

実際にタイのお土産に
ジム・トンプソンの絹製品を
もらったことのある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

ジム・トンプソンの家とは

ジム・トンプソンの家とは、
タイシルクの超有名ブランド、
「ジム・トンプソン」の創始者である、
ジム・トンプソン氏の住居跡で、
現在は博物館として
一般公開されています。
チーク材を用いたタイの伝統的な建築、
古美術コレクション、
美しい庭園などが楽しめます。

敷地内には本格的なタイ料理レストランや、
ブティックもあり、
食事やお買い物を楽しむこともできます。

人気の観光地となっているのですが、
今回我々が行くと決めた理由は
ズバリ、
「宿泊ホテルから近いから」でした。

スミマセン…

でも、行ってみると、
想像していた以上に素敵な場所で、
今も心に鮮明に残っています。


行ったことのない方には
是非お勧めした場所ですので、
レポートさせていただきます。

ジム・トンプソン失踪事件について

観光地として紹介する前に、
ブランドの創始者ジム・トンプソン氏の
失踪事件について触れておきます。

ジム・トンプソン氏は
1906年に米デラウェア州で生まれ、
プリンストン大学や
ペンシルベニア大学で学んだ後
米陸軍に入隊、
その後
米情報機関「中央情報局(CIA)」の前身、
OSS(戦略事務局)に移籍して
第2次世界大戦を欧州戦線で過ごし、
戦後、東南アジアに異動になり
OSSバンコク支局長などを務めながら
ビジネスとしてタイシルクの製品化を始め、
その一方でタイ首相などとも親交を深め、
タイ政財界にまで食い込んだんだそう。

そんな彼は、
1967年3月26日、
シンガポール人の知人が所有する
マレーシア・クアラルンプール北方、
高級避暑地キャメロン・ハイランドにある
ムーンライトコテージ(月光荘)に滞在中、
散歩に出たまま行方不明となったとのこと。

軍や警察、住民などによる
大規模な捜索が行われたにも関わらず、
手掛かりも遺留品も発見されないまま
事件は迷宮入り。

その結末については
ジャングルでトラに襲われた説や、
CIAの陰謀論、遭難、自殺、誘拐
あらゆる噂があり、
書籍まで出版されています。
日本でも
この謎の失踪にヒントを得た
松本清張の小説
『熱い絹』が出版されています。


知らなかったです。
スゴイですね!!!

タイシルクのブランドとしての
「ジム・トンプソン」が、
今やバンコク中心部に店舗を構える
一流ブランドとなったのは、
この謎の失踪効果もあるんだそうです。

こういう話を事前に知っていると、
観光するのが
もっと楽しくなりますね。

ジム・トンプソンの家への行き方

ジム・トンプソンの家へは、
BTSナショナルスタジアム駅1番出口から徒歩4分、
とってもラクチン!!
自力で行けます。

我々ももちろん、
BTSで行きます。

ナショナルスタジアム駅です。

駅の階段を降りる時に、
ナショナルスタジアムも
見ることができます。

こんな通りを歩くと、
左側にジム・トンプソンの家が
見えてきます。

関係ありませんが、
向かう途中で、
バンコクの電線事情が
よくわかる写真を一枚パチリ。
切れて垂れ下がっている電線とかも、
放置してあるけれど、
大丈夫なの?!

着きました~。
駅からとても近いです。

中に進みます。

ジム・トンプソンの家 営業時間・入場料

ジム・トンプソンの家の入場料は、
一人200Bです。

営業時間は9:00~18:00です。
(私の買った「地球の歩き方」には
10:00からと書かれていますが、
実際には9:00から開館していました。)

チケット売り場でまず、
チケットを購入しましょう。

チケット代を払う時に、
どこの国から来たのか聞かれます。
日本と答えると、
日本語の説明が書かれた紙と、
日本語を示すJPという文字と
11:25と書かれたメモをもらい、
11:25から案内をするので、
それまでは館内で待ち、時間が来たら
下駄箱周辺に集まるように言われました。

集合時間まで
20分ほど時間があったので、
お庭で撮影タイムとしました。

お庭がなんとも、素敵なんです!!

ね? いいでしょう??

この洗練された感じ。。。

このエリアで、
コーヒーやビールを飲んで
待つこともできます。

写真を撮っていたら
すぐに時間が来たので、
集合場所に来ました。

ジム・トンプソンの家 観光

集合場所に集まると、
他に5人ほど日本の方がいて、
計7名の日本人に対して、
日本語の話せる
タイ人女性のガイドさんが一人、
付いてくれました。

チーク材を用いた
タイの伝統的な建築の家の中を、
古美術コレクションの説明を聞きながら
巡ります。

このようにガイドさんが
日本語で説明をしてくれます。

このガイドさん、
日本には来たことがないそうです。

行ったこともない国の言語で
説明をしてくれるガイドさんが
東南アジアにはたくさんいます。
食べてゆくためとはいえ、
中学校から英語を勉強しても
会話できない人だらけの
日本からすると、
本当に頭が下がります。

これだけの美術品を集めても、
こんなにセンス良く飾ることは
難しいですよね。

本当に素敵。
アジアンテイストのインテリアの我が家にも
こんな渋い感じの絵が欲しいのですが、
街をひたすら歩き回っても
似たようなものですら
全然売っていないのはなぜだろう…
レプリカ作って作って売って欲しいです。

ベンジャロン焼きです。
美しいです。
ベンジャロン焼きは、
古代サンスクリット語で
5色の意味を表す「ベンジャ」が語源で、
昔は赤・青・黄・緑・白
五色を使っていたそうです。
今は観光客向けに、
よりきらびやかに、
金を含む30色以上が使われているそうです。
確かに、
ショッピングモールなどで見かける
ベンジャロン焼きは
金ピカ派手派手のものが多いです。

確かに、今観光客向けに売られているものは
必ず金が使われていますが、
この壺にも金色は含まれていないですね。

全部我々の好みのインテリアです。
ダークブラウンが大好きなので……

シャンデリアって、
西洋のインテリアよりも、
アジアンテイストで使った方が
魅力的かも。。。

このリビング、
ダークブラウンに
赤・ピンク系のファブリックが
赤やピンクなのに、
イヤな甘さがなくて、
あまりにも素敵で、
今後の我が家のインテリアの
参考にしようと強く思いました。

ちなみに、写真右側の扇風機は、
インテリアに合うように、
わざわざブラウンに塗っているそうです。
徹底ぶりがスゴイです。

この扉はチャイナタウンで見つけて、
後からはめ込んでいるんだそう。
美しいものへの執念がスゴイです。

寝室。
どうやったら
こんな粋なコーディネートが思いつくのか、
ジムさんのセンスに脱帽です。

鏡台。

ジム・トンプソンさんの
生前のお写真が飾ってあります。
今は日本は
仏壇を持たない家が多いと聞きます。
そもそも日本は
無宗教の方が多い訳ですから、
こんな風に家の一角に
メモリアルスペースつくるのも
いいですよね。

このカエルの陶器、
ガイドさんが、
これはオマル・花瓶どちらでしょう?と
クイズを出されたので、
「オマル」と答えたらハズレでした。
花瓶だそうです。

イチイチ素敵なんです!!
中国から集めたものが、
大変多いという印象ですが、
タイの伝統建築との融合が素晴らしく、
心を鷲掴みにされました。
少しでもマネしたい!!
こんなセンスがほしい!!
一泊でもいいので泊まりたいくらいです。

建築と古美術を堪能した後は
博物館エリアに進みます。

なんとも素敵な色使い!!
こんなワンピース、
売ってたら買うのに。

全部好きな柄だな~

そう、
ハリウッド映画「王様と私」の
衣装として使用されたことをきっかけに、
欧米諸国でタイシルクが評判となり、
ジムさんは「タイシルク王」として、
世界に広くその名が
知れ渡るようになったそう。
上の写真はユル・ブリンナーと
ガートルード・ローレンスですね。
この映画、大昔観ました。

在りし日のジムさんの写真も。
博物館エリアを抜けると、
物販エリアに入ります。
最終的に、
物販エリアを通るようになっているのは
日本の観光地と同じですね。

こんな感じで、
服やら、クッションカバーやら、
バッグ・ポーチなど、
いろいろ売っています。
それなりのお値段します。

評価の高い
お洒落なレストランも入っていますが、
我々は旅の最中は
ランチにはあまり時間を費やさない派なので、
今回は利用しませんでした。

ジム・トンプソンの家 まとめ

建築家としての経験を活かし
ジムさん自身が設計した家。
それは、タイに広まりつつあった
西欧風建築に背を向け、
タイの伝統建築を
現代に蘇らせたものだそうで、
ジムさんが自身で収集した
タイの伝統美術が所狭しと並んでいます。

ジムさんは、この素敵な家に
連日のように客を招いて
パーティを開いたそうです。
招かれた客は、
そよ風の通り抜けるテラスで、
月明かりに照らされた運河を背景に、
エキゾチックなタイの伝統舞踊・音楽を堪能し、
館の使用人が腕を振るった料理に舌鼓を打ち、
タイを心から愛するジムさんに、
飽きることのない楽しい会話でもてなされ、
夢のような時間を過ごしたんだそう。

優れた技術がありながら
存亡の瀬戸際にあった
タイの家内製絹織業に目をつけたこと、
そして何より
彼本人のデザインのセンスと情熱が
彼に成功をもたらしたということですが、
その名を世界に広めたもう半分の理由は
この自宅と生活にあったそうです。

住むための家というより、
訪れる者を感嘆させるための
舞台のような家だった……

と言われていますが、
そのことが、十二分に感じられる
本当に素敵な

ジム・トンプソンの家でした。

日本語のガイドが付いて、
一人200Bはかなりお得です。


我々個人的には
タイを訪れたら、
是非とも訪れていただきたい
観光スポットです。


では皆様、良い旅を。

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